代表ご挨拶 | カイ日本語スクール

代表ご挨拶

おかげさまで、KAI(カイ)は今年で満29歳を迎えました。

29年前、日本語教師だった私は、自分たちの理想を実現させる事を目指して、仲間と共にこの学校を立ち上げました。その理想のキーワードは<幸せ>です。

私たち日本語教師にとっての幸せとは、<いい学生、いい教師仲間、いい環境>です。それがいい教育内容と結果を生み出します。ここで言う<いい>とは、優秀な、という意味よりむしろモチベーションが高い、ということを意味します。やる気のある学生、教師・スタッフ、やる気を刺激する環境、この3つの要素が揃って初めて学生も教師も<幸せ>になれるのです。

そのために何をしたらいいのか。その問いに私たちが出した答えの一つが<多国籍環境>でした。学生の国籍が違えば必然的に日本語が共通語になるだけでなく、お互いに対する興味が自然と湧くため、クラス内の活動が活発になります。一方、多国籍環境であることは教師の工夫や柔軟性を必要とします。

つまり、教師はやる気がなければ務まらないだけに、いつもしっかり準備して臨み、その結果、学生たちのやる気を刺激し、クラスが活気づきます。これに教師はますます触発される、といういい循環が生まれます。

そこで、設立当初から多国籍のバランスを崩さないよう、クラス内の構成をみながらきめ細かい募集を行った結果、現在は常時40〜50カ国の学生たちが学ぶ意欲と活気に溢れた学校になりました。ここで仕事をする講師スタッフは皆、そういう学生たちのために仕事をすることに誇りと喜びを感じています。

そしてもう一つ、学校作りに非常に重要なことがあります。それは、教務室の安定です。意外に語られる事が少ないのですが、実は学校にとって一番大事なのは、教師やスタッフのケアなのです。教務室の雰囲気が学校を支配すると言っても過言ではありません。いくら素晴らしい理念や理論を掲げても、講師やスタッフのモチベーションが低くては、それを実現する事ができないからです。

そこで、私たちは講師間の情報交換や勉強会などが活発に行われる風土作りに心を砕き、その結果、今では研究熱心で探究心旺盛な講師たちの集団として認知されるようになりました。

最近では国内外の日本語研修プログラムや教材作成などの委託も多く手がけるようになり、事業の幅も広がりつつあります。しかし、大切にしたいのは、学生と教師スタッフであることは変わりません。つぎの30年に向けて、私たちはこれまでの学生たちや講師スタッフに感謝し、さらに学ぶ活気に溢れた学校作りを目指して参ります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

カイ日本語スクール
代表  山本 弘子