上級選択「フォトエッセイ」 2011年夏学期 | CLUB KAI | カイ日本語スクール

上級選択「フォトエッセイ」 2011年夏学期

毎回、その回のテーマに沿った写真を3枚ほど見て、説明的な語彙を覚えたあと、学生は写真から得たインスピレーションに基づき、自由に作文します。それらを通じて、自分の思いを表現する技術を身につけるとともに、書く楽しさを感じてもらおうという授業です。

8M 陳 小婉

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夏といえばムシムシ、かんかん照り、雨降り、汗がたらたら、いろいろな嫌な感じを思い出す。特に各地の天気が異常になって、今の夏は昔より暑くなってきている。毎年毎年さらに高い気温が観測されている。気温が高ければ高いほど、人はエアコンの温度をもっと下げる。気温とエアコンの暑さで結果的に周りの温度が上がってきているのだろう。
以前、私は香港に住んでいた時、夏にはエアコンを使ったり、アイス飲料を飲んだりしてばかりだった。何か暑さを解消する別の方法をあまり考えなかった。けれども、この1年半ほど東京に暮らしていて、いろいろな方法を教えられた。例えば、二本のペットポトルの凍った水を寝室でつけてある扇風機の前に置くと涼しい風が流れてくるだろう。もう一つはアイスパックだ.以前から、このようなものは体温を下げたり、痛みを和らげたりするためのみに使っていた。が、生産者はまくらやベッドの大きさほどのアイスパックを製造するようになってきて、涼しい夏を生み出してくれてとても役に立った。
また、昔から、国それぞれで様々に暑さを解消できる食材でおいしい料理を作っている.例えば、中国人は「冬瓜」という野菜を作って甘いデザートやしょっぱいスープなどを作って食べている。「冬瓜」を食べるとすぐ体の熱さがなくなるとよく言われている。確かに「冬瓜」という野菜は夏にしかない野菜だ。私にとって、熱さがなくなるかどうかはあまり感じていないが、おいしい食べものを食べると暑さを一時的に忘れられるのではないだろうか。

面白い人の黒

6M 金 泰俊

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いつも考えていることだけど、人の固定観念や考え方は面白い。もし、宇宙人がいたら彼らはどのような考え方を持っているんだろうか。宇宙人がいるかどうかはわからないけど、これだけははっきり言える。同じものを見ても考え方が違う。
子供のときはなぜか、絵を書くのが好きだ。子供には多分まだ目に見えるすべてが新しくて、何を見ても楽しくてすぐ描きたくなるのだろう。でも、なぜか子供の絵は全然現実的ではない。まだ絵が下手なこともあるが、一つだけはっきり違うと言えることがある。それは色だ。結論からいうと、子供は黒色を使わない。子供の絵の空はいつも晴れで、よく描く車の色はいつも青や赤とか黄色だ。実際にはそんな色の車より黒色の車が絶対的に多い。普通、人々の服も黒っぽい色が多いのに、子供の絵ではいつも明るい色だ。もし、小学一年生の子供が黒い車を描いたら先生はどんな考えを持つのだろうか。もし、その子が迷っていたらどの色を勧めるんだろうか。これが私たちの固定観念だ。
なぜ人々は黒色に対して否定的な視線を持っているのだろうか。映画やテレビはいつも幽霊は夜に出てくる。犯罪者の服は黒っぽくて顔色も悪い。もしそのような人(犯罪者)ではなさそうな人が犯人だとしたらすごく驚く。他にもよく憂鬱な人や殺人者に心に闇が潜んでいると言ったりする。なぜいつも闇とか黒だろうか。地獄があったら本当にそこは暗くて陰気なところなのか。
皮肉なことに、人々は時々、黒色や暗いところが好きだ。黒色に洗練された気持ちを感じたり、清潔さを感じる。レストランや居酒屋はすくし暗くないと何か落ち着けない。つまり、黒色はとても沈着な感じがある。夜寝る時、電気を付けている人はまずいない。もし、目を閉じた時すべてが明るく見えたら楽に寝られる人がいるのだろうか。
もともと、人間は暗い腹の中で生じて生まれる。こんなに暖かい色がいつから冷たいとか怖いといわれるようになったんだろうか。「面白い」に「白い」と書いてすぐ理解できる。人は本当に面白い。

狼男の話

6M エマニュエル ラファージ

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日本の田舎の孤児院に男の子がいます。彼は赤ちゃんの時親に見捨てられました。名前、家族や誕生日も誰一人として知りません。彼が孤児院で見つかった時真夜中だったので、黒月と呼ばれています。
黒月は今八歳で、まだ養子に取られていません。彼は強い子供です。自分で料理を作ったり、掃除したり、遊んだりします。友達が少なく、その上友人たちは新しい家族の所に引っ越ししました。黒月は毎日心寂しく感じます。周りの子供のことが羨ましくて、⎡なぜ、僕が好きじゃない?⎦と考えますが、答えが分かりません。実は他の人の目で彼を見ると、気づまりに感じるのです。 黒月の目には恨みがあって、全然笑いません。たくさんの怒気を押しかしくています。
十年後、黒月は大人になって、孤児院を去ります。彼はまた一人で新しい生活を始めました。孤児院以外、他の場所は黒月にとって見ず知らず。本とテレビだけで世界の映像を見ますが、それは事実ととても違います。孤児院の近くに、小さいむらがあります。黒月はそこに行って、仕事を探します。でも、彼はお金がなくて、家もありません。本当に迷ってしまいました。すると、重い鞄を持って同じ道にいたおじさんが、突然黒月に話しかけました。

⎡-迷った?
-...ええ
-あなたの家はどこ?
-すみませんが、僕は家がないんです。
-ええ?どこから来ました?
-孤児院からです。
-そうですか。どこへ行きますか?
-どこへでも。
-ん...お腹が空いていますか?
-...ええ
-良かったら、あなたを午ご飯に誘いますよ。
-本当ですか?ありがとうございます。⎦

彼は早速おじさんの鞄を持って、おじさんを手伝います。初めてこんな優しい人に会いました。
おじさんの家に来た時、おばさんは二人を歓迎しました。彼女は若い黒月を見てニコニコします。
初めて黒月の心が暖かくなりました。彼は今まで一番楽しい昼ご飯を食べます。この出会いから黒月は新しい家と新しい家族を作りました。
彼は幸せを感じたので、おじさんとおばさんを絶対に守りたいと思うようになりました。美しい生活を送って生きていますが、ある日全部が変わります。
夜中に黒月は村を散歩していました。初めてこんなにたくさん星を見ました。孤児院ではとても厳しくて,夜外に出ては行けませんでした。それに、この特別な夜は満月でした。十二時になると黒月の心はどんどん強くなって、子供のころ起こったことを一秒で思い出しました。彼は彼の体が変わっていることが分かりません。狼になりました。朝焼けになるまで、彼は村の静けさを破って、人々も殺しました。黒月は起きた時、村がなくなって、死体が散らばっていることに気付きました。彼はこんなひどいことをしたということが信じられません。それでおじさんとおばさんを気にして、家に走って行ったら...おじさんとおばさんも殺されていました。黒月は一番大切な人を自分の手で無くしました。
彼はまた一人の生活を始めて、大きい怒りを持って、東京へ行きます...

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